一日のスケジュールは?
介護施設で働く看護師の一日のスケジュールを紹介しますので、具体的なイメージを掴んでみましょう。ここでは、入居者が50名ほどで、日勤の看護師が2名か3名ほどで運営している老人ホームを例にして紹介していきます。
出勤時
9:00前に出勤して、まずはその日の業務の確認を行います。そして、全体の申し送りが行われますので、そこで夜勤のスタッフから昨夜の様子を伺います。なにかあれば申し送りの時間はその分長くなりますが、変化がなければすぐに終わる作業となります。そして、9:30頃になると、当日受診予定者の確認と準備を行っていきます。受診の際には前回までの経過記録をもっていかなければなりません。データをそろえたら利用者の家族が到着次第引き渡します。
昼までの業務
朝の業務が終わったら、次は利用者の内服薬の準備をしていきます。内服薬の確認方法は施設ごとに異なりますので、それぞれのルールに従って行いましょう。介護施設も病院と同様に、誤飲を避けるための工夫が必要になってきます。
そして、介護職員と協力して入浴前のバイタルチェックを行います。入浴は週に数回定期的に行いますが、中には入浴を拒否する利用者もいますので、そういった方を説得する必要もあるかもしれません。数値に異常がある場合は、欠浴の判断を下す必要があります。入浴後は背部や臀部の処置を行います。出血などが見受けられた場合はガーゼで保護をしたり、軟膏を塗布するなどの処置が必要になります。
そして経管栄養の利用者の準備や注入を行い、11:30頃に1時間のお昼休みに入ります。
午後の業務
13:30(休憩明け)から、訪問診療医の補助業務にあたります。月に2回程度、提携病院から医師の訪問診療があります。利用者を所定の場所に集合させて、医師が到着次第利用者たちの状態をまとめて報告します。そして、医師からの指示変更の確認や処方内容の確認を行い、処方箋の作成をします。そしてその処方箋を薬局に送ります。この業務がないときは、積極的に利用者とコミュニケーションを取り、なにか変化はないか、不満はないかなどの精神ケアを行っていきます。
その後、介護職員主導で行われるレクリエーション終わったら、状態観察が必要な利用者のバイタルチェックを行います。利用者は便秘になりやすい傾向があるため、排便がきちんと行われているかを排泄表で確認し、うまくいっていないようであれば眠前薬に下剤の追加をする必要があります。
そして16:30頃になると夜勤のスタッフが出勤してきますので、申し送りを行います。夜間に体調の変化が起こりそうな利用者がいる場合、その際の対応方法について伝え、オンコール対応についても伝えておきます。
そして、18:00に退勤となります。
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